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選別 匠

ニットー人

2014.02.12

入社当時タイルを全く知らなかった私

焼き物の魅力にとりつかれ、

職人ばかりの工場に飛び込んだ初日。

最初の仕事は、寡黙の先輩達の仕事を

見て覚える事でした

右も左も分からず、戸惑っている私に

優しく声をかけてくれたのは、

ベテランの女性スタッフ達。

愛称で「工場のおばちゃん」

と呼ばれる皆さんに、

優しく指導され

職場の面白さも教えてもらった思い出は、

今では私の仕事のかけがえのない財産です

今回は、スワンタイルを支え続ける

そのベテラン女性の一人、


加藤孝子を紹介したいと思います

加藤の入社は昭和60年代。

当時、工場内に託児所があり、

女性が子供を育てながら一生懸命

働ける環境がありました。

同じような境遇の女性同士が集まり、

おのずと良いコミュニケーション、

良い人間関係のある中、

仕事にやりがいを感じ、

日東の成長を支え続けます。

 

彼女の仕事のカテゴリーは

社内用語で「選別」

もちろん選ぶのはタイル。

簡単に言うと、焼きあがったタイルを良品、

不良品に見分けるお仕事です。

ひたすらタイルを見る仕事なんですが、

ベルトコンベアーの上を大量に

早いスピードで流れていくタイルを

欠点があるかどうか見極める。

これ簡単そうですが、本当はすごい事なんです。

普通の方が、ベルトコンベアー上を流れるタイルを

見続けると、まず目が回ってしまいます。

そしてさらに数多い欠点のチェック項目、

自信をもって欠点を見つけることはできません


瞬時に判断するこの技は

例えれば、百人一首の達人が

瞬時にカルタを抜き取る技に似ています。

ほとんど良品と区別がつかない欠点も

この加藤のレベルにかかれば、

いとも簡単に見つけ出します。

これは、日々の経験と鍛練で

目の前のタイルを見ながら

脳の中で過去の蓄積データーと見比べ

一瞬で見極めていく。

とても経験がいる匠の技なんです。


近年、若い世代の社員も

この匠の技に挑戦しています。

この世代をサポートするのも

加藤の役目。

目の前のタイルを見つつ

「選別ライン」全体も管理する

まさにスーパーな選別ウーマン

全数検査ができる加藤の仕事があるからこそ、

我々営業は、安心し自信をもって

タイルをお客様に提供することができます

品質の信頼をお客様から勝ち取ることができるのも、

この匠の技があってこそなのです

日東製陶所を支え続ける匠チックなおばちゃん達。

優しく、たくましく、厳しく、面白い

この伝統は、若い世代へ引き継がれていくのです。


BY 若尾 幸裕

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事は私が書きました!

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