奇跡のホタルイカ トレッキング部
サークル活動
富山湾の春の風物詩 「ホタルイカの身投げ」
大量のホタルイカの発光は幻想的な光の帯となります。
新月に近く、晴天で海が穏やか夜に発生しやすく、
今年3月14日の未明にも、富山市の八重津浜でみられております。
3月の新月は17日、天気も良い予報、富山出身の経験者である部員を先導につけ
写真のような神秘の光を求め冒険に行ってまいりました。
3月17日 pm 10;30 富山市八重津浜海水浴場到着
写真に写る光の正体は広い砂浜に集まる人々のライトの数々、
お祭りのような人だかりに気持ちが昂る我らも
持参した長靴を装着、歓喜の声をあげながら
海水に足を踏み込む。
「光ってないね?いないなぁ?」
頭をよぎった瞬間
腰ほどの高さの波がおしよせ逃げる。
「やられた!」
無情にも靴の中からズボンの膝まで海水べたべたに。
海の前方に目をやると
暗闇の中、テトラポットの壁に打ち寄せる
波しぶきと「ボーン」という凄まじい音が。
ここではじめて海が穏やかでないこと、
ホタルイカが全然いないことに気が付く。
トレッキングクラブの隊長である私は、
山であれば下山、撤退の決断をするところ。
しかしながら、ここは海(砂浜ですが・・・)
「撤退」と声がでかかったところに
富山出身部員の親族からの情報がはいる。
「満潮に獲物(ホタルイカ)がやってくる。
今夜は遅めのam2;00(もちろん夜中です)
今いるやつらは何も知らないバカな奴らだ」
さすが、熟練者の凄みの言葉。
我々もまた無知な愚か者
(まわりの人は網持参に対し、我々の装備はザル?)
富山まで来てネタなしでは帰れない!
(先に美味しい富山のお寿司を頂いてしまったし・・・)
気持ちを立て直し、一時退却。富山駅前(意外と近い)で休憩(笑))
(気合みなぎる)寒さも増すam2;00に再度アタック!
人数も益々増え、我々も真剣に探す。
完全武装している人達の網の動きが殆どない。
「青い光どころか、全くいない」
「ダメだ!完敗だ!」
失望の中波打ち際の帰路に足向きをかえる。
がっくり下を向いて歩いていると、
前方の隊員が何かを叫んだ。
「ホタルイカを拾った?!」
さては寒さと眠さで幻覚を見だしたかと思いきや、
バケツを覗くと
いた!奇跡の1匹! 青い光も確認できます。
「よかった・・・」
感動よりも最低限の達成感と安堵感
時計の針は既にpm3;30(益々深夜)
最終、隊員の親族のご自宅にお世話になりました。
翌朝早朝(3時間後)、近くの見晴らしの良い丘へ移動。
富山の市街地のバックには、雄大な立山連峰が姿を見せてくれました。
登山家で人気の剱岳もくっきり。
ホタルイカの代わりに神秘的な写真をとることができました(笑)
予想外にハードな企画になってしまった事を
反省しながらも
富山っていいところだな~と
立山に思いをつのらせる帰り路となりました。