今もなお、今こそ青春 FILLE 7
ニットー人
青春とは人生の或る期間を言うのではなく、心の様相をいうのだ。
優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、
怯懦(きょうだ)を却(しりぞ)ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、
こういう様相を青春と言うのだ。
アメリカの無名の詩人サムエル・ウルマンの「青春の詩」の一節です。
弊社で心の青春を抱き働き続ける偉人
加藤参事を紹介したく取材を試みました。
物事は聞いても教えてくれない、見て盗んで覚えるもの。
今は亡き私の父親がそうであったように
同世代である偉人もやはり、頑固でケチ(笑),
自分の事は語ってくれません。
3年くらい前、新年会でほろ酔い気分になった偉人に、
聞いた私の曖昧な記憶を頼りに紹介します。
確か高校は、当時は珍しいデザイン科卒。
21歳の頃、弊社に入社。
なんと半世紀過ぎる年月をこの会社に捧げてきました。
高度経済成長期、体を休める暇もなく働き続けた日々。
経歴は、タイルの製造、営業、開発、なんでもすべて携わってます。
良い事も悪い事もすべて味わって来たんでしょう。
この業界を、この人達が作りあげてきたんだな・・・
って感慨深く実感したひと時でした。
もちろん、遊びもお酒もなんでも、とことんまでやってきたタフな世代。(笑)
しかしながら、今もなお仕事を続ける理由、
それはやはり、今も青春中だからでしょう。
自分の魂を注いできたこの空間。
ボルトの一つまでも、自分の体の一部みたいな思い入れがある機械。
弊社の歴史を刻んできた、多くを語らない生き証人。
そんな人が同じ職場にいる事は、私達にとって有難く素晴らしい事です。
リフトに乗って仕事をしている頼もしい後ろ姿を見て
もちろん、生きる情熱で負けてはいけないと
ライバル心を燃やす後輩の私達がまわりにいるからです。
心の青春に終わりはありません。
若尾 幸裕